2022ひきこもり支援実践研究会(第1クール)報告

 令和4年6月7日の飯田からスタートして7月19日の諏訪まで、県内10圏域でこの会を開催してきました。

 6月7日:飯田 → 20日:長野・飯山 → 27日:大町
  → 7月4日:伊那・木曽 → 12日:上田・佐久 → 19日:松本・諏訪

 ひきこもりを過去に経験され、現在は「hanpo」という当事者の方が集う場を運営する草深将雄さんとともに、当事者の実際から、ひきこもり支援を改めて考えるためのトークセッションやワークショップを行ってきました。

【研究会に参加しての意見】(抜粋)
〇ひきこもり支援ということにとらわれていて、いつの間にか、ひきこもっている人という大きなくくりでとらえていたのですが、実際には個別で、それぞれの背景やニーズは違っているということに気づきました。
〇ひきこもり支援は当事者に会えないことが多く、本人の意思を教えていただくことが難しい場合があります。支援者が直接ご本人の話を聞けなくても、経験者にピアサポーターとして支援に加わっていただくことも可能性の一つであると感じました。
〇関係機関のみならず、地域の方の引きこもりへの理解が必要だと感じた。地域の方の一方的な理解だけではなく、当事者と地域の方の相互の理解が必要だと思う。
〇ゴールを勝手に定めてはいけないなと感じました。支援者としてはどうにかしたい!と思いがちなのですが、目標の高い低いも、こうした方が良いということも、周りの価値観で当事者を判断し導こうとすべきではないと強く思いました。

 第2クールでは、各圏域にあるひきこもり支援に関する社会資源を参加者が持ち寄ったうえで、当事者やその家族のお話をお聞きし、足りないものがあれば新たに創っていこうという発想と実践を生み出していきたいと思います。

 引き続き多くの皆様のご参加をよろしくお願いします。